baby-1231442_640

赤ちゃんのミルクに適した水とは

 

2011年3月11日の東日本大震災以降それまでは水道水を煮沸して赤ちゃんのミルクを作っていたけどミネラルウォーターなどで作るようになったというお母さんも多いのではないでしょうか?
水道水から放射性ヨウ素が検出されたという話で水道水を利用することを危険視してペットボトルやウォーターサーバーでミネラルウォーターを使用したご家庭が多くなった中で、ペットボトルであれば水道水と同様に煮沸し使用するしかないので迷わないのですが、ウォーターサーバーのような直ぐお湯が出せる機械を目の前にし「ウォーターサーバーの場合は温水と冷水を混ぜて人肌にすれば煮沸しないでもいいの?」「やっぱり一度煮沸してから使ったほうがいいの?」と普段粉ミルクからミルクを作るのが手馴れていても迷ってしまうこともあるでしょう。

 

そこで今回はウォーターサーバーの水からミルクを作る方法について解説します。
解説をしますが、その前に赤ちゃんのミルクにミネラルウォーターを使用する上での注意点を申し上げます。
それは「硬水のミネラルウォーターを使用してはいけない」ということです。
採水地が日本のミネラルウォーターであればほぼ軟水なので問題はないのですが、外国産の「クリスタルカイザー」や「コントレックス」といったミネラルウォーターはミネラル分を多く含む硬水です。
この硬水でミルクを作ってしまうと硬水のミネラル分がただでさえ内臓機能が未発達な赤ちゃんの内臓に負担となってしまい、下痢等の症状が出てしまいます。

 

元々日本の粉ミルクは軟水で作ることを想定している為、ミネラル分の多い硬水で作ってしまうとミネラルが過剰になってしまうのです。
ここで「水道水もミネラルウォーターも駄目なら何でミルクを作ればいいの?」と思うかもしれませんが、ミネラルウォーターで駄目なのは硬水であって軟水であれば問題はないことと、現在であれば水道水は水質基準が保たれており安全なのです。
どれが軟水か分からないと思われるでしょうが、日本は水源に恵まれており、日本の水はそのほとんどが軟水です。
水道水も軟水ですし、日本が採水地のミネラルウォーターであれば大体は軟水です。
ペットボトルの商品であれば、軟水か硬水か記載されていますので確認すると良いでしょう。

 

天然水を扱うウォーターサーバーの場合、日本が採水地となっているところがほとんどであり私の知る限り硬水の天然水を扱うメーカーはありません。
「外国の水」ということであればハワイウォーターが存在しますが、これはハワイの水を逆浸透膜で純水にろ過しているので、軟水です。
純水(ピュアウォーター)はミネラル分や細菌等水に含まれる不純物を取り除いた水(純水よりも不純物の少ない水は超純水と言います)で、ミネラル分はほぼ含まれていないので当然ながら軟水となります。
一般的には「逆浸透膜(RO膜)」でろ過した水を純水と呼ぶので、「RO水」とも呼ばれます。

 

今後硬水を扱うメーカーが出てくる可能性、マイナー企業のほぼ知られていないメーカーが硬水を扱っている可能性がある為「全て大丈夫」とはいいません。
しかしウォーターサーバーで利用できる水はほぼ軟水である為、赤ちゃんのミルクに使える水というくくりでいえばウォーターサーバーで利用できる水は問題ないと言えるでしょう。(気になる場合はメーカーに確認をするといいでしょう)
ペットボトルで市販されている赤ちゃん用の水はこの純水となっていますので、赤ちゃん用の水として市販されているものと似た水を使用したい場合、ピュアウォーターのウォーターサーバーを利用するといいでしょう。

 

 

ミルクの調乳方法

h0010_800x600

 

 

 

 

 

 

次に作り方ですが、水道水等での一般的なミルクの作り方をおさらいした上で、そのときの作り方との違いを含めて説明します。

 

1.器具を消毒し、ミルクを作る直前に手を洗い消毒する

赤ちゃんは免疫機能が未発達である為雑菌に敏感です。
哺乳瓶等の器具は必ず消毒したものを使いましょう。
消毒の方法としては器具が完全に浸かる水と器具を入れた鍋を火にかけ沸騰してから3分程度の煮沸消毒を行なう他、ミルトン等専用の消毒液を購入し使用します。
ミルトン等の消毒液であれば、次に使うときまで消毒液に浸けておくことができるので便利です。
ミルトン消毒液は「次亜塩素酸ナトリウム」という成分で出来ているのですが、この次亜塩素酸ナトリウムはノロウイルスに対しても効果があるとされ、医療・介護の現場でも使用されています。

 

器具を消毒してもミルクを作る手が汚れていればあまり意味が無くなってしまうので、ミルクを作る前は消毒をしましょう。
このとき、アルコールであれば速乾性がありますが、次亜塩素酸ナトリウムではノロウイルスへの対策にもなります。
もちろん手を石鹸で洗うだけでも十分消毒になります。

 

2.粉ミルクでミルクを作成する

哺乳瓶に添付のスプーンで粉ミルクを入れます。
粉ミルクは赤ちゃんに適した栄養価になるように調整されているため、「濃い方がいいだろう」「あまり太りすぎるのも嫌だから少なめにしよう」というような素人判断は栄養が偏る原因となりますので、適量を心がけましょう。
一度煮沸した水を少し冷まし、完成量の2/3程度までお湯を注ぎます。
このときお湯の温度は70℃以上になるように気を付けます。
その理由としては、粉ミルクの殺菌です。

 

粉ミルクは衛生的な環境で作られていますが、一度開封した後使い続けている間に雑菌が繁殖してしまいます。
雑菌は70℃以下の環境では生き残ってしまうものもありますが、70℃以上であればしっかりと殺菌することができます。
とはいえ沸騰させたばかりの熱湯で粉ミルクを溶かそうとすると今度はミルクの栄養成分が壊れてしまうので、冷ましすぎず熱過ぎずを意識する必要があります。
お湯を注いだ後は一度蓋を閉めて瓶を振って粉ミルクを溶かしましょう。

 

粉ミルクが溶けたら完成量になるまでお湯か湯冷ましを加えます。
水を加えていても元が70℃以上のお湯で作ったミルクなのでそのままでは熱過ぎて赤ちゃんは飲めません。
その為冷凍食品を解凍するときのように哺乳瓶に流水をかけたり水の入ったボウルなどに入れて振るなどして体温ぐらいか少し熱いくらい(40℃)まで冷まします。
このときは「温度計を刺して40℃を確認する」といったことはしなくても構いませんが、前腕(手首-肘の間)にミルクを垂らすなどで温度の確認をしましょう。
少し熱を感じるくらいが40℃付近の適温となります。
先端部(ちくび)に空気が入らないように注意しながら飲ませた後は、背中をさすってゲップをさせてあげましょう。

 

 

ウォーターサーバーで調乳する場合

biberon-784486_640

 

 

 

 

 

 

よく「ウォーターサーバーの水でも煮沸した方がいいのでしょうか?」と疑問に思われる方がいらっしゃいますが、煮沸して70℃以上のお湯でミルクを作る理由は粉ミルクが溶けやすいようにするためと粉ミルクの殺菌、水道水であればカルキ抜き(沸騰させて10分以上、トリハロメタンの除去はこのぐらい沸騰させる必要があります)、水の殺菌が主な理由となります。
その為ウォーターサーバーでミルクを調乳する場合は水を沸騰させる必要はありません。

 

ウォーターサーバーの温水の温度は平均すると80℃前後である為、哺乳瓶に粉ミルクを入れた後にそのまま完成量の2/3程度まで温水を注ぐことができます。
その後蓋を閉めて振ることで粉ミルクを溶かした後、冷水と温水を完成量まで注ぎ冷ませばミルクの調乳が完了する為、沸騰させる手間が大幅に減らすことができます。
ウォーターサーバーの中にはRO水のものもありますので、「赤ちゃんの水」と同様の水で赤ちゃんの水よりも手軽にミルクの調乳ができます。

 

 

まとめ

 

 

  • ウォーターサーバーでミルクの調乳をする場合は水を沸かす手間が省ける
  • 器具(哺乳瓶など)と手を洗って消毒するのは一緒
  • 哺乳瓶に粉ミルクを入れた後に温水をそのまま2/3程度まで注ぎ溶けるまで蓋を閉めて振る
  • 粉ミルクが溶けたら温水、冷水を入れて完成量にする
  • 適温(40℃程度)になるまで冷ましてから空気が入らないように飲ませる
  • 飲んだ後はゲップさせてあげましょう

 

70℃以上、40℃程度と具体的な温度が出てきていますが、その温度に固執しすぎるのもよくないので、あくまで「目安」であるという認識でいましょう。
温度計を使って70℃、40℃を測っているとだんだん面倒になってきてしまいますし、「ミルクを作らなくては」と思った時に億劫になってきます。
というかなってきました。
あまり神経質になりすぎず適当になりすぎずという程度の「気軽」にやっていきましょう。

 

なお、「水道水でミルクを作ってはいけない」というわけではありませんので、ウォーターサーバーで作ろうとした理由が「水道水が使っちゃ駄目だから」という誤った認識によるものであるのなら少し落ち着いて考え直したほうがいいです。
あくまで「いちいちお湯を沸かすのは面倒」「抜けるところは手を抜きたい」「元からウォーターサーバーを使っていた」というような場合にウォーターサーバーを活用するようにした方がいいと思います。
因みにミルトンで消毒してウォーターサーバーで調乳してウォーターサーバーの冷水を入れた容器で瓶を冷ませば、キッチンにいなくてもミルクの調乳が出来るようになります。
スポンサーリンク