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ウォーターサーバーの電源は入れた状態の方がいい

 

ウォーターサーバーを使用するときに、普段から珈琲や緑茶などを良く飲む場合は温水が直ぐ出てくるのは便利です。
しかしあまり温水を使わない人からすると、「温水を切ればサーバーの電気代は安くなるのでは?」と温水側だけ電源を切りたい気持ちに駆られるのではないでしょうか?
また最近はコンビニでも水等の飲料水を冷やさず常温で販売しているところが増えているように、「冷たい水だとおなかを壊すから常温の水が飲みたい」という需要も高まっています。
そのような人で温水もあまり使わない人となると、「ウォーターサーバーの電源そのものを切りたい」という考えになるでしょう。

 

では、ウォーターサーバーは電源を切っても使っても問題ないのでしょうか?
結論としては「問題ある」となります。
ウォーターサーバーの売り文句の中に「災害に対する水の備蓄」と言うものがある為電源を切ると動かなくなるという製品はあまり無いですが、衛生面での問題が出てきます。
ウォーターサーバーは上(商品によっては下ですが)に存在するタンクは常温ですが、これはスイッチを押した瞬間に常温の水を冷やしたり沸かしたりするのではなく、サーバー内に温水タンク、冷水タンクが存在し、元々お湯と冷水を準備しているのです。

 

そしてこの温水は温水タンク内で雑菌が繁殖するのを防ぐ他、サーバー内の熱殺菌処理にも利用されます。
現在は別の方式でサーバー内を殺菌しているサーバーも存在しますが、そのようなサーバーも温水タンク内の衛生維持の為に電源を入れ続けることが必要となります。
「温水が入れ続けなければならないのであれば冷水のスイッチは切っても問題ないのではないか?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、これも衛生上問題があります。

 

常温で保存した水は冷蔵した場合よりも腐りやすい

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ペットボトル飲料や生肉等の生鮮食品を想像していただきたいのですが、「冷蔵保存」となっている商品を常温で放置した場合はどうなるでしょうか?
生肉が一番想像しやすいと思いますが、これらの商品を常温で放置すれば腐ってしまいます。
飲料水、ミネラルウォーターであってもこれは変わらず、常温で放置してしまうと雑菌が繁殖し腐ってしまいます。
「水が腐るの?」という疑問を持たれる方もいるかもしれませんが、水といっても純粋な水の分子だけが存在しているわけではなく、ミネラル等の不純物が存在します。
また空気に触れた段階から「無菌状態」で保存する事は不可能となるため、水とはいえ腐ってしまうのです。

 

特に天然水は水道水のようなしっかりとした殺菌消毒はされておらず、水道水よりも菌が繁殖しやすい環境にあります。
原水が水道水で逆浸透膜(RO膜)を用いて塩素は勿論ミネラル分も含めて除去した純水(ピュアウォーター)タイプのウォーターサーバーもありますが、空気に触れた段階で雑菌が入ってしまい、塩素が除去されている分腐りやすくなります。
殺菌に関していえば海外のミネラルウォーターの大半はそもそも殺菌処理がされていません。
日本のミネラルウォーターであれば加熱殺菌か、それに準じた殺菌処理をしなければならない(完全な滅菌ではなく減菌)のに対して、海外では加熱処理など殺菌処理をした物はミネラルウォーターとは言わず「プロセスドウォーター」と呼びます。

 

採水地の水質基準は存在しますが、殺菌処理がされていない為人の体温前後で繁殖する一般細菌は存在すると考えたほうがいいでしょう。
その細菌が繁殖することで水が腐っていくので、水道水と比較してウォーターサーバーの水は腐りやすくなっています。
その細菌が繁殖することを防ぐ為に低温状態で保存することは制菌と呼ばれます。
ウォーターサーバーでスイッチを切らないで下さい言われているのは、冷水タンク内を低温にすることで制菌状態を保つ為なのです。
このように水を清潔に長く保存する為にはウォーターサーバーは温水、冷水共にスイッチは入れた状態にしなければなりません。

 

ウォーターサーバーのボトルには賞味期限が設定されていますが、これはウォーターサーバーにセットする前の状態でのことだということにも注意が必要です。
ボトルの賞味期限は半年以内という短いものもあれば1年は保存できるものもあります。
細菌を除去してあるピュアウォーターの方が賞味期限は長く、天然水が短い傾向にあります。
電源を入れたウォーターサーバーでは熱殺菌や制菌が出来ていますが、それでも未開封の状態よりも雑菌の繁殖は行なわれます。
その為タンクをウォーターサーバーに接続した場合はその日から長くとも2週間以内に飲み切ったほうがいいでしょう。
ウォーターサーバーの各メーカーでは災害時などで停電となり常温保存しかできなくなっている場合は、なるべく早く消費するようにQ&Aコーナーなどで訴えています。

 

 

スイッチは入れていても温水を使わないことで節電になる

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電気代に関してですが、実は温水をあまり使わない家庭では温水をよく使う家庭よりも安くなる場合がほとんどになっています。
その理由として、温水タンクの構造にあります。
温水タンクも冷水タンクも消費されることでタンク内の水がなくなるとボトルからタンクに水が供給されます。
ボトルから水がタンクに入れば当然ながらタンク内の水の温度が変化します。
そうして温水タンク内の水温が低くなったことを検知したサーバーはお湯を再加熱します。
この再加熱というものが多くなればなるほど電気代が高くなるのです。

 

その為お湯を使うときは冷水から、または冷水をお湯で温くしてから電気ケトルややかんでお湯を沸かすとその分温水タンクに水が足される量が少なくなりますので、節電となるのです。
また普段は電源をしっかりと入れた状態にしていたとしても、長期出張や家族旅行など、超期間家を不在にする場合にも電源は入れた状態にしなければならないのでしょうか?
これまでの説明でウォーターサーバーは電源を入れて温水、冷水のスイッチも入っていることで衛生に保っているとお話しました。
その為1~2週間等の不在であっても、冷蔵庫の電源を切って旅行に出かけないように、ウォーターサーバーの電源も付けた状態である必要があります。
その期間使用しなかった場合、旅行等から帰ってきた際はコップ2~3杯分の冷水、温水は飲まずに捨てるようにしましょう。

 

1ヶ月以上不在となる場合は「メーカーに相談してください」となっているところが多かったです。
サーバーに設置したボトルは2週間以内に飲みきることが推奨されている以上、1ヶ月放置していては配管内が清潔に保たれているとは言えないので、メンテナンス(有償が多い)が必要になることが多いようです。
またどのメーカーも言及していませんでしたが、1ヶ月以上放置する場合はセットしたばかり等のボトル内に十分水がある場合を除いて電源を切った方がいいと思われます。
その理由として、温水タンクが空焚きの状態にならないようにするためです。
通常であればウォーターサーバーで空焚きは起こりません。

 

電気ポットであれば保温し続けてポット内の水が無くなると空焚き状態になってしまいますが、ウォーターサーバーの場合は温水タンクに水が少なくなるとボトルから給水されますので空焚きは起きないようになっています。
そしてボトルの水が無くなるとボトルを交換して使用しますので、再びそのボトルが空になるまでは問題ありません。
逆にいえばボトルが空になってしまうと温水タンクに給水されなくなってしまうということになります。
長期不在にしている間にボトル内の水が無くなりその後も保温し続けることで温水タンク内の水が蒸発してしまうと、空焚きになってしまう恐れがあるのです。

 

その為長期不在にする際は電源を切って、帰ってきたときにメンテナンスの依頼をした方がいいでしょう。
ウォーターサーバーのQ&Aで空焚きについて触れているメーカーがほとんどないのは、ボトルの水が無くなった段階でお湯が出なくなるサーバーの空焚き防止機能の存在と、長期間放置する状況を想定していないからだと考えられます。

 

 

まとめ

 

 

  • ウォーターサーバーの電源は衛生的に切らないほうがいい
  • 温水スイッチを切ると、熱殺菌がされなくなり衛生面で問題が出る
  • 常温が良いからと冷水スイッチを切ると菌が繁殖しやすくなり衛生面で問題が出る
  • 水にも賞味期限があることを知ろう
  • 長期不在の際にはメーカーに問い合わせをしよう

 

 

実際にウォーターサーバーの電源を切って常温で使用していて「私は問題なかったよ」としているブログも見つけましたが、それは冷蔵庫を使わずにペットボトル飲料を消費しているのと同じことです。
冬場や春秋であれば(衛生面は置いといて)問題ないとしても、真夏にそれをやって大丈夫かは、お勧めしない完全な自己責任の問題になると思います。
因みに我が家は冬場などではペットボトルのお茶は常温保存ですが、私は元気です。
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