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ドクター水素水とは

 

ドクター水素水とは金属であるマグネシウムが水と化学反応を起して水素を発生させるという性質を利用して、マグネシウムが入ったスティックを水の入ったペットボトルに入れる事で水素水を生成する商品です。
このドクター水素水は日本医科大学の太田教授が水素の抗酸化作用を立証した2007年より前の1999年に発売されています。
その商品自体も年々新しくリニューアルし続けており、現在では「白金ナノコロイドという金属を含める事で活性酸素に対する抗酸化作用が上がる」という研究成果があるらしく白金ナノコロイド含有のドクター・水素水が発売されています。
このドクター水素水が安全なのか?という疑問が多くみられたので、解説していきます。

 

最初にドクター水素水のHPでも話題になるほどに質問の多かった「マグネシウムという金属を水と反応させるのは安全なのか?」という点です。
マグネシウムと水を反応させて水素を発生させるときにマグネシウムが水に溶け込み、高マグネシウム血症やマグネシウム中毒等の病気の原因になってしまうのではないかという疑問ですね。
ドクター水素水に限らずマグネシウムを利用した方法で水素を発生させる商品全てに言える問題です。
この点に関して言えば、「健康な人がマグネシウムで発生させた水素水を飲んでも問題はない」となります。

 

マグネシウムはそもそも人体に必要な栄養素であり、日本人の食事摂取基準(2015 年版)において年齢別に1日の推奨量が設定されています。

年齢 1日の推奨量
1~2 70 mg
3~5 100 mg
6~7 130 mg
8~9 170 mg
10~11 210 mg
12~14 290 mg
15~17 360 mg
18~29 340 mg
30~49 370 mg
50~69 350 mg
70以上 320 mg

食品からマグネシウムを摂取する場合は上記年齢別摂取量が推奨され、上限は特に定められていません。

 

 

摂取する方法によっては上限があるマグネシウム

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しかし食品以外からの摂取に関しては成人で350mg/日、小児では体重1kg当り5mg/kg(体重30kgの子供であれば150mg/日となります)と定められています。
この「食品以外から」というのは別にマグネシウムの金属を飴のようになめ続けるのではなく、サプリメントや医薬品[下剤、制酸(胃腸薬の一種)]の摂取により過剰症となるケースがあったので設定されています。
因みにドクター水素水で摂取されるマグネシウム量は4mg/Lとなっています。

 

例えドクター水素水で摂取されるマグネシウムを「食品以外」にカテゴライズしたとしても、1日で87.5Lという量の水素水を飲まなければ厚生労働省の設定する上限値にたどり着きません。
この量の水素水を飲もうとした場合、それより遥か前の段階で水中毒となるでしょう。
当然ながらマグネシウムのサプリメントや下剤などの医薬品と同時併用すれば上限値は行く可能性もありますので、サプリメントや医薬品を服用している方は注意が必要です。
また、腎臓の機能が悪い人は注意が必要です。

 

そもそも食品からのマグネシウムの摂取に上限値が設定されていないのは、過剰摂取となってしまう量の食品を食べたとしても腸管での吸収が抑えられ軟便・下痢便として排泄されるからです。
その為マグネシウムを食品から摂取しすぎたとしても副作用と呼べるものはお腹が緩くなる程度なので、上限は設定されていません。
例えマグネシウムが過剰摂取されたとしても直ぐに尿として排泄されます。
しかし腎臓が悪い人の場合は過剰摂取されてしまった場合に尿として排出されずに血中濃度が高くなってしまう危険性があるので注意が必要になるのです。

 

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以上のことから、ドクター水素水で生成した水素水で注意が必要なのは

  • 腎臓の悪い人
  • マグネシウムを含むサプリメントや医薬品を服用している人

であり、特に腎臓に問題なくマグネシウムを含む医薬品やサプリメントを服用していない人であれば健康に問題は起きないといえるでしょう。

 

 

ペットボトルで水素水を作成してもいいのか?

 

次にドクター水素水で作成方法とされているペットボトルについてです。
一般的にペットボトルに充填されている水素水が店頭に並んでいる場合、その水素水は水素水とは言えないでしょう。
その理由として、ペットボトルでは水素を封じ込めることができないからです。
皆様は何かのイベントでヘリウムガスが充填された風船を受け取ったことはありませんか?

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その風船は時間が経つごとにしぼんでいったと思います。
あれはヘリウムの分子が風船の膜を透過して逃げていってしまう為、風船がしぼんでしまうのです。
同じようなことがペットボトルに充填された水素水でも起きており、水素水に含まれる水素はペットボトルを透過して逃げてしまっているのです。
その為工場でペットボトルに充填された水素水が出荷され店頭に並ぶ数日間の間に水素が逃げていってしまい、工場では水素水であった商品も店頭ではただの水になってしまいます。

 

その商品がミネラルウォーターに水素を充填した商品であればただのミネラルウォーターになってしまっていますし、水道水に水素を充填したものであればただの水道水になってしまっています。
ドクター水素水はペットボトルの中に製品を入れて水素を発生させますので、「ペットボトル内で水素水を作っても意味が無いんじゃないか?」という疑問が出ているのです。
それに対しての結論は「ドクター水素水を入れている間は問題ない」というものになります。

 

この理由として、水素がペットボトルを透過するといってもある程度時間がかかること、ドクター水素水を入れている間は水素が発生し続けていることが挙げられます。
先ほどのヘリウムガスの例が分かりやすいですが、いくら膜を透過してしまうといってもそれには時間がかかります。
ペットボトルに水素水を充填した場合は大体3~4時間で濃度は半減してしまうようですが、逆に言えば3~4時間経過しても半分は残ります。
またドクター水素水のようなマグネシウムを利用した水素水は金属を入れている間は水素が発生し続けます。
つまり水素が抜けていく量よりも多く水素を発生し続けることができるのならばペットボトルで水素水を作成しても濃度は上がり続けます。

 

当然ながらペットボトルから製品を抜いてしまえば水素の発生は止まり、水素は抜け続けていきます。
ドクター水素水の公式サイトによると、製品を抜いて24時間後には水素は検出されなくなったようです。
その為ペットボトルを利用してドクター水素水で水素水を作る行為に問題はありません。
ドクター水素水で生成した水素水は水素水を用いた研究にも使われているとのことと、ドクター水素水で生成した水素水の水素濃度を測定しているサイトもありますので、水素水としての品質は問題がないとは思います。
しかし気になることがあります。

 

 

気になる事として

 

ドクター水素水の公式HPに中国産の米を水素水に浸けると残留農薬が除去できるというふれこみが記載されていました。
アルカリイオン水で似たようなうたい文句を見たことがありますが、実際には農薬ではなくアルカリ性であることで色素が流出したり作物自体が生成するロウのような物質が溶けだしているだけでした。
ドクター水素水が生成する水素水はアルカリ性にはならないですが、市販のアルカリイオン水で作ればアルカリ性の水素水は生成できます。

 

その広告ページでは「水道水で中国米を浸けても何も変化は無いが、ドクター水素水で生成した水素水(白金入り)で浸けると農薬が浮き上がってきました」という内容のものでしたが、浮かび上がっているものが農薬であることを示す根拠がありませんでした。
個人的な見解を含めての「ドクター水素水は安全か?」という疑問の結論としては「健康面、品質面においてドクター水素水は安心できる。公式HPの内容を鵜呑みにすることには注意が必要かもしれない」となります。

 

 

まとめ

 

 

 

  • ドクター水素水で生成した水素水を飲み続けても他にマグネシウムのサプリや医薬品を服用していなければ問題ない
  • 本来ペットボトルは水素が透過してしまうのでペットボトルに水素水を充填しても3~4時間で濃度は半分になる
  • ペットボトルで水素水を生成しても水素が供給され続けるのであれば濃度は維持できる
  • ペットボトルにドクター水素水(マグネシウムを利用した製品)を入れずに保存すると24時間でただの水になる
  • 水素水で残留農薬を除去できるという広告は怪しい

 

 

ドクター水素水は水素水の研究にも使われていますし、そもそもマグネシウムを利用した水素水の生成は様々な商品が存在します。(怪しい商品もありますが)
その為品質についての問題はないでしょう。
ドクター水素水では無いですが「マグネシウムで水素水を生成する商品に「硬水」で生成した方が水素はよく出る」という製品もあるようなので、硬水のミネラルウォーター(海外産のミネラルウォーター)で作った方が水素濃度は濃くなるのかもしれませんね。

 

残留農薬がどうこうという表記を見つけなければ何の憂いも無くこの商品は大丈夫だと言えるのですが、どうにもこの点が引っかかってしまっています。
代表者からのメッセージで「血便が酷くてオムツをつけながらも開発を続け、ドクター水素水を飲み続けたら治った」と言うようなものもあり、品質はともかく宣伝上に表記で「?」と思うことが多かったです。
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