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ウォーターサーバーにはボトルを使い回すものと使い回さないものがある

 

スーパーや家電量販店、訪問販売等でウォーターサーバーを勧められた方の中には、「使い回しをするガロンボトルタイプのウォーターサーバーは雑菌が溜まって不衛生ですよ!」「ガロンボトルで水を出すときのボコボコという音が出てるときにはサーバー内に雑菌が入っているんです!」のようなことを言われたことがある人が多いでしょう。

 

ウォーターサーバーは大きく分けて3タイプあります。

  • 1つは水道とウォーターサーバーを直接繋いで水道水を高性能のフィルターでろ過してピュアウォーターにする水道直結タイプ
  • 1つは市販のペットボトルのように使い終わったボトル、又はパックは地域のルールに従って捨てるワンウェイ(使い捨て)ボトルタイプ
  • そしてよくワンウェイタイプの営業マンにネガティブキャンペーンをされている使い終わったボトルをメーカーが回収し洗浄、再充填するガロンボトルを用いたリユース(再利用)ボトルタイプ(リターナブルとも)

ウォーターサーバーのネガティブキャンペーンで良く出てくるのが冒頭で出したリユースタイプの「ボトルが不衛生、雑菌が入る」、及び「ピュアウォーターの大半は元が水道水だから綺麗じゃない」という点です。

 

ネガティブキャンペーンは(特にアメリカの)選挙等で自身の良い所をアピールするのではなく、他の立候補者等の悪い噂や問題点、欠点といったことをアピールすることで、信用を失墜させ自分に票を集めようとする選挙戦術です。
立候補者が行なわなくてもマスコミが躍起になって行なう粗探し等や、今回のウォーターサーバーのような他社製品を蹴落として信用を損なわせようとする経営戦略などにもこの言葉が使われます。
事実を調べて裏をとって行なわれるものもありますが、噂程度の話や、事実無根の話をでっち上げて行なわれるケースも多々あります。

 

 

ガロンボトルの洗浄は十分に行なわれている

 

今回の「ガロンボトルの不衛生」に関する話も、ネガティブキャンペーンによる誇張が強いです。
ではガロンボトルの衛生面が、ネガティブキャンペーンで言われているほど不衛生なのかを説明していきます。
結論を言ってしまうと「不衛生ではない」ということなのですが、これだけ書いても嘘だと言われてしまうと思うので、詳しく説明していきます。
現在ガロンボトルを採用している主なメーカーは下記にまとめます。

  • アルピナ
  • アクアクララ
  • 天然水アクアセレクト
  • クリクラ
  • 宅水便のキララ
  • うるのん(静岡のみ)

以前はハワイウォーターもガロンボトルを採用していましたが、輸入時にボトルの破損が見つかり一時停止中となっています。
うるのん自体はワンウェイボトルですが、うるのんのメーカーであるTOKAIは静岡県のみ「おいしい水の宅配便」として展開しており、そちらではガロンボトルが採用されています。

 

このガロンボトルですが、回収された後に当然洗浄、殺菌されます。
この工程が公開されていないメーカーもありますが、公開されているクリクラやアルピナウォーターの2社を例としてあげます。
2社の共通点として人の目で破損が無いか、臭気が無いか等を確認した空ボトルの洗浄・殺菌・充填・密封の工程は全て機械が行なってくれるようになっており、衛生的な環境で行なわれています。
密封後の製品の検品は全て人が行っていますので、清潔さが必要な作業は機械で行い、機械で行った作業に異物混入等の不良品が無いかを人の目でしっかり確認していることになります。

 

洗浄にもクリクラはLIONと共同開発した洗剤を利用したり、アルピナはオゾン水で複数回殺菌消毒、純水で複数回すすぐ等各社こだわりを見せています。
このようにリユースボトルを採用しているメーカーの多くはそのボトルの取扱にも厳重な注意をしているので、ボトルの衛生面で不安を感じる必要は無いでしょう。

 

 

有害物質は懸念されているほどリスクはない

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もう1つリユースボトルのネガティブキャンペーンで多く取り上げられているのは、ビスフェノールA(以後BPA)という有害物質のことでしょう。
ワンウェイタイプのウォーターサーバーのメーカーを始めサーバーの比較サイト等の個人サイトなどでもこの点を言及しワンウェイタイプのウォーターサーバーを勧めるところが多いです。

 

このBPAは「内分泌系への影響が懸念される物質」として一時期話題になった物質で、その時の毒性試験よりも低容量で動物の胎児や産仔に影響があったという論文が出たことで懸念が持たれるようになりました。
ポリカーボネート製の食器などを使用し続けているとBPAが溶出する可能性があり、当時ガロンボトルはポリカーボネート製が主流でした。
ポリカーボネート製のガロンボトルを再利用し続けることでBPAが溶出するのではないかということが話題となりました。
では現在はどうなのかというと、アクアセレクトやクリクラはPET製のガロンボトルを使用しておりBPAが溶出する懸念そのものを解消しています。

 

アルピナウォーターに関してはガロンボトルが何製かの記述はされていませんが、公式ブログにてポリカーボネートについての説明があったのでポリカーボネート製である可能性は高いと思います。
しかしその説明の中にBPAの溶出は高温にさらされることで起こることがほとんどで、ウォーターサーバーでガロンボトルが高温にさらされる事はないというポリカーボネートの性質への理解もあり、洗浄で高温にさらされたとしてもその後すすぎ作業で溶出した物質も洗い流されることで、ウォーターサーバーのガロンボトルの使用でBPAが溶出される心配がないでしょう。

 

安全性に問題が無いと判断できる根拠として、日本の食品安全委員会とも連携しているEFSA(欧州食品安全機構)が1日当たりの1日の耐用摂取量以下の通常の摂取に妊婦や乳幼児、高齢者の全ての年齢層で健康リスクにはならないと結論付けていることが挙げられます。

 

ガロンボトルに入る空気は空気清浄機と同等以上の綺麗な空気

 

次にガロンボトルを使用するウォーターサーバー特有の「ゴポゴポ」という音についてです。
「この音はサーバー内に雑菌を含んだ空気が入っている音で、サーバー内が汚染されていることを示しています。」といった宣伝をワンウェイタイプのウォーターサーバーを扱うメーカーや比較サイトで見た、聞いたことがある人が多いでしょう。
この点についても、古いウォーターサーバーであればその可能性はあるでしょう。
あるいは現在ワンウェイボトルを採用しているが以前はガロンボトルであったメーカーでは実際にそうだったのでしょう。

 

しかしガロンボトルを採用し続けるメーカーがいつまでもその欠点を残しておくでしょうか。
全てのメーカーが改善しているとは言いませんが、多くのメーカーはこの点に対して対策をとっています。
どのような対策かというと、高性能のフィルターを取り付けるという対策です。
アルピナウォーターに関してはフィルターを取り付けている事は明記されていますが、フィルターの名称は記載されていませんでした。
クリクラの場合であればフィルターをHEPAフィルターであると明記しています。

 

このHEPAフィルターは遺伝子高額実験や医薬品製造などで清潔な環境が必要な時に使われるクリーンルームや、手術中に空気中の雑菌からの感染症を防ぐ為に手術室等の空気中に不純物を除去する為に使用されています。
そのような高性能フィルターを取り付けているためボトル内への不純物の混入を防ぐことができるのです。
ガロンボトルを使用している大半のサーバーでこのような対策がある為ゴポゴポという音がしたとしてもそれは綺麗な空気であるといえます。

 

このように通常であれば気にしなくてもよい、しっかりと対策をとっているものであっても、ネガティブキャンペーンで自社サーバーと契約させたい、自身が勧めるサーバーと契約させたいと考える心ない人々の手によりガロンボトルを使用するメーカーへの信用は無くなってしまっているのです。

 

 

まとめ

 

 

  • ウォーターサーバーはボトルを再利用するタイプ、使い捨てるタイプ、水道直結の3タイプが存在する
  • 自分の良い所を伝えるのでなく他社の印象を悪くして自分を選んでもらう手法をネガティブキャンペーンと呼ぶ
  • ガロンボトルでもビスフェノールAが出ないPET等を採用しているメーカーが多くなっている
  • ガロンボトルのゴポゴポと言う音と共に入っている空気はフィルターで綺麗になった空気

 

 

どうやらウォーターサーバー市場そのものがネガティブキャンペーンの多い市場となってしまっているようです。
その為このような「噂」や「嘘」といっても差し支えのない話がどんどん増えていき、それを本当だと信じた人が確認もせずに情報の流布をして、その溢れ帰った情報のせいでもうどうしようもない状況になってしまっている感が否めません。

 

PET素材のガロンボトルを採用しているメーカーの評価に「このメーカーのガロンボトルはポリカーボネート製なのでBPAが溶出している恐れがあります」という記述をしている個人サイトも多いので注意しましょう。
一番正確なのはメーカーに直接質問することだと思います。
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