ANJ16040354IMG_0969_TP_V

乳児のミルクには使用してはいけない硬水 では幼児には?

 

「赤ちゃんのミルクにはミネラルウォーターは止めた方がいい・・・」そう言われた方も多いでしょう。
粉ミルクには赤ちゃんに適したミネラル分がしっかりと含まれています。
その為元々ミネラル分の多い水でミルクを作ってしまうとミネラル分が過剰になってしまいます。
コーヒーメーカーでコーヒーを作る際に水を給水口にコーヒーを入れるようなものでしょうか。
カルピスの原液を希釈するときに砂糖水を使うようなものとイメージすると、何故いけないのかが納得できるのではないでしょうか。

 

その為乳児に与えるミルクは、硬度の低い軟水で作る必要があります。
水にはその「硬度」によって軟水と硬水に分類されます。
硬度は水の中に含まれるマグネシウムやカルシウム等のミネラル分の量で決まっており、ミネラル分が多ければ多いほど硬度が高く、逆にミネラル分が少なければ少ないほど硬度は低くなります。
この硬度が高い水を「硬水」といい、硬度の低い水を「軟水」と呼びます。

 

そして日本の粉ミルクは軟水で作ることを想定してミネラル量を調整しています。
冒頭で話した通りミネラル分の多い水でミルクを作るとミネラル過多となってしまう為、硬水でミルクは作らないよう呼びかけられており、冒頭のミネラルウォーターで赤ちゃんのミルクを作らない方がいいと言う話が浸透しました。
更に赤ちゃんに硬水が危ないのなら何歳からなら硬水を飲めるの?という話に繋がり、離乳中、又は完了したお子様にミネラルウォーターを与えていいものかという不安が続出しているのです
そこで今回はミネラルウォーターが何歳ごろから与えてもいいのかについて言及します。

 

 

日本は軟水の国である為ミルク作りに硬水は想定しなかった

spring-747689_640

 

 

 

 

 

 

そもそも何故粉ミルクが軟水で作られることを想定しているのかというと、日本の水を使うことを想定しているからです。
日本に存在する水は沖縄などの一部地域を除いてほとんどが軟水となっており、硬水はミネラルウォーターとして輸入すると言うのが一般的となっています。
日本では水を買うという習慣は最近まで馴染んでおらず、ミルクを作るときには水道水を沸かした白湯を使用するのが一般的となっていました。
そして水道水はほぼ全ての地域で軟水である為、日本の粉ミルクは軟水で作られることを想定しているのです。

 

ところが2011年の「東日本大震災」で起きた原発事故で水道水に原発由来の放射性物質が見つかった事件や悪質な浄水器やミネラルウォーターの販売員などによる水道水に対するネガティブキャンペーンなどで水道水に対する信頼感は損なわれてしまっています。
その中で天然水なら安心だろうという考え方が広まり、粉ミルクに市販のミネラルウォーターを利用する方が増えてきました。
軟水のミネラルウォーターであれば問題ないのですが、その中で硬水の中でも硬度の高い部類のミネラルウォーターを使用したミルクを飲むと赤ちゃんの健康に悪影響が出る危険性があるとして、注意が呼びかけられました。

 

 

軟水のミネラルウォーターなら乳幼児も飲めるが、菌には注意

koli-bacteria-123081_640

 

 

 

 

 

 

その話が拡大解釈された結果がミネラルウォーターで赤ちゃんのミルクを作ってはいけないという話になります。
では何歳ぐらいからミネラルウォーターを飲ませても大丈夫なのかという本題に入ります。
まず軟水のミネラルウォーターであれば水道水を飲ませているのと同じようなものなので、何歳からでも問題はありません。
とはいえ覚えておいていただきたいのはミネラルウォーターと水道水では水質基準が異なり、その基準自体は水道水の方が厳格に定められているということです。
水道水はその水質基準が51項目で定められているのに対してミネラルウォーター(殺菌・除菌有)の場合で39項目となっています。
その為安全性に関していえば、水道水の方が高いのです。

 

また、国内のミネラルウォーターは加熱殺菌などによる殺菌、又は加熱殺菌と同等の殺菌能力のある殺菌方法による処理が義務付けられていますが、海外のミネラルウォーターはその処理すら行なわれていないものが主流となっています。
その分採水地の基準が厳しくなっていますが、雑菌が混入している可能性は否定できないでしょう。
含有しているミネラル分は煮沸しても変わらないとされていますので、気になる場合はミネラルウォーターであっても煮沸してから飲ませてあげるといいでしょう。
気になる場合のこの煮沸に関してですが、少なくとも1歳までは煮沸した方がいいでしょう。
これは1歳頃になると腸内環境が整い始めてくる為です。

 

厚生労働省はこの腸内環境が整い始める1歳まではとある食品を食べさせないように指示をしています。
それは「蜂蜜」です。
蜂蜜にはボツリヌス菌が生息している危険性があり、免疫力のしっかりしている成人であれば何の問題にもならない少量の菌であっても、腸内環境の整っていない1歳未満の乳幼児では繁殖してしまい食中毒になってしまいます。
ボツリヌス菌に対処できるレベルになる1歳になれば、ミネラルウォーターも煮沸せずに飲用しても問題はないということになります。
とはいえ1歳でえ腸内環境が整い始めるといっても、刺身等の生ものに関してはより消化吸収が出来るようになる3歳頃まで待った方がいいでしょう

 

 

硬水のミネラルウォーターは小学生になるまでは止めた方がいい

YUKI86_randoseru15115718_TP_V

 

 

 

 

 

では次に硬水のミネラルウォーターに関してです。
硬水のミネラルウォーターに関して、コントレックス(硬度1468mg/L)等の超硬水(硬度181以上)に関していえば、内臓機能が十分発達する8歳頃までは飲ませない方がいいでしょう。
エビアンも超硬水ですが304mg/Lとコントレックスと比較すると1/5程度となります。
こちらもあえて飲ませるようなものではありませんが、もしもお子様が飲用される場合は少量から少しずつ慣らせていくと良いでしょう。

 

このレベルの高い硬度になりますと、大人であっても下痢をしてしまうことが多くなりますので、8歳になったからといってあえて飲ませる商品ではありません。
何故硬水を飲むと大人でも下痢になってしまうことがあるのかというと、ミネラルウォーターに含まれるミネラル分の状態となります。
ミネラルウォーターに含まれるミネラル分は水分子と強く結合しており吸収がしにくい状態になっています。
この状態のミネラル分は吸収されにくいために大腸に留まり、水分の吸収を妨げ下痢となってしまうのです。
更に日本人は軟水に囲まれて生活している為に体が硬水に慣れていません。
その為硬水を飲んで下痢になりやすいといわれています。

 

乳幼児であれば内臓の機能は未発達であり、更に下痢をしやすくなってしまうのです。
では離乳食を食べ始めて母乳からミネラル分を摂取しなくなったらミネラルウォーターを飲んでも大丈夫かというと、実はそうでもないのです。
赤ちゃんは内臓機能がまだ未発達である為母乳以外の食べ物を消化吸収する働きが弱くなっています。
その為離乳食は消化吸収のいい状態にしていますし、赤ちゃんは下痢をしやすくなっています。

 

また赤ちゃんは腎臓や肝臓も未発達ですので、ミネラル分などを吸収することも負担になりますし、成人であれば過剰摂取した分は尿として排出されるような成分であっても排出させる機能が弱いので体の中に残ってしまうこともあります。
赤ちゃんがむくみやすいのはこの排泄機能が弱い為に摂取した水分も十分に排出出来ていないからなのです。
その為あまり硬度の高いミネラルウォーターを飲ませてしまうと、下痢になってしまうのです。

 

今回の結論としては、軟水のミネラルウォーターであれば1歳未満でも問題はありませんが、硬度の高い硬水のミネラルウォーターは8歳頃までは避けた方が無難であるということになります。

 

 

まとめ

ミネラルウォーターには軟水と硬水がある

日本の水はほとんどが軟水だから粉ミルクは軟水で作られることを想定している

赤ちゃんは硬水を飲まない方がいい

幼児は硬度の高い硬水は飲まない方がいい

目安は小学生に上がるまで

ミネラルウォーターでミネラル分を補給することを目的に硬水のミネラルウォーターを愛飲している人もいると思いますが、あまり吸収率が良くないみたいですね。
それどころかその吸収率の悪さから下痢になりやすくなってしまいます。
お子様には向かない上に大人でも合う合わないがあるものですから、軟水に囲まれた恵まれた環境であることに感謝し、硬水は控えた方がいいと感じました。
スポンサーリンク