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白湯(サユ)と白湯(パイタン)と熱湯の違い

ラーメンじゃない

 

 

 

 

 

白湯ダイエットというダイエット法が一時期有名になりましたが、これは白湯ラーメンを食べてダイエットすることではありません。
この「白湯」の読みを勘違いしていると混乱するような文章にしてしまいましたが、混乱してしまいましたか?
実は白湯ダイエットの「白湯」は「サユ・シラユ」と読むのに対して、白湯ラーメンの「白湯」は「パイタン」と読みます。
サユ、又はシラユと読む白湯は調味料等何も加えていない水を沸騰させたものを指し、当然ながら無色透明で無味無臭ですが、パイタンと読む「白湯」は豚骨や鶏がらなどを煮込んだスープのことで、色は白く濁っていて、濃厚な鳥や豚の旨味が味わえます。

 

その為先ほどの文章では「白湯(サユ)ダイエットというダイエット法が一時期有名になりましたが、これは白湯(パイタン)ラーメンを食べてダイエットするということではありません。」となります。
もしも白湯(サユ)ラーメンとした場合は沸かしたお湯に茹でた麺を入れただけのラーメンということになりますが、そのような商品は存在しないでしょう。
ラーメンを食べてダイエットできたら嬉しいですが、パイタンラーメンでダイエットする事はほぼ無理でしょう。
このようにパイタンスープとサユには明確な違いがありますが、「白湯(サユ)」と熱湯では何か違いがあるのでしょうか。

 

日本薬局方という医薬品の規格基準を定めたものにおいて、熱湯は約100℃と定められています。
それ以下の60~70℃を温湯(おんとう)、30~40℃を微温湯(ぬるま湯)、10℃以下を冷水としています。
このようにお湯の温度により名称が異なるのに対して、白湯の定義は何も加えていない水を沸騰させたものです。
水を沸騰させてしまえばそれは白湯ですので、一度沸かして冷ました「湯冷まし」も白湯であると言えます。
つまり沸騰させて100℃のぐつぐつと煮えているお湯は熱湯であり白湯ですが、人が飲みやすくなる温湯(60~70℃)程度まで冷ませたお湯は熱湯ではありませんが白湯であるといえます。

 

白湯ダイエットとは?

 

定義として「沸かした」となっているので、水を温湯程度まで温めただけのお湯は温湯ではありますが白湯ではありません。
これは元々白湯が現在と比較すると衛生的でなく生水でおなかを壊すことが多かったときに、生水を沸かすことで殺菌し飲める状態にしていたという経緯がある為です。
この白湯が何故ダイエットに効果があると言われているのかについて説明します。
この白湯ダイエットのポイントは「温湯まで冷ました白湯を飲むこと」です。
これまでの説明で分かったと思いますが白湯はH2O、つまりただの水です。

 

白湯ダイエットと同様に手軽なダイエット法として「水ダイエット」と言うものがありますが、これの白湯バージョンと思っても問題はないでしょう。
水ダイエットは水を1日2L近く飲むことで老廃物の排出を促進したり基礎代謝を上げるなどという効果があると言われています。
白湯ダイエットはこの水ダイエットで得られる効果に体に熱を取り入れることで内臓を含めた体全体を温めて内臓の活性化、代謝の促進といった効果も得ようというものです。
とはいえ水ダイエットで飲む量を白湯で飲む事は難しいので、800ml程度を1日で飲むようにします。

 

この熱を取り入れるという観点であればお茶やコーヒーなど温かい飲み物でも代用できるのですが、白湯ダイエットで得られる胃腸の調子をよくする効果は得られなくなります。
コーヒーやお茶に含まれるカフェイン等の不純物を代謝するために内臓が働くため、白湯を飲むときよりも胃腸の調子を良くする効果は得られないのです。
特に紅茶やコーヒーに砂糖、ミルクなどを加えて飲む場合にはそれらのカロリーも加わってしまいますので、効果が激減、又はカロリーの摂取による体重増加等の逆効果になってしまう危険性もあります。
その為「白湯ダイエットの代用」としてお茶やコーヒーを選択するのは良くありません。

 

とはいえ緑茶に含まれるカテキンの脂肪燃焼効果に着目したお茶ダイエットや、コーヒーに含まれるコーヒーポリフェノール(クロロゲン酸)に着目したコーヒーダイエットと言うものもあります。
これらのダイエット法の中で胃腸の調子を良くすると言う特徴があるのが白湯ダイエットということとなります。

 

インドの伝統医学や有名人の実践が話題になった理由

 

この白湯ダイエットは医学論文等で効果が証明されているものではなく、有名人が実践しているダイエットがそのまま広まっていったものになります。
米倉涼子さんや桐谷美玲さん、深田京子さんや江角マキコさんなどが白湯ダイエットを行なったとされている他、不倫騒動の記憶が新しいベッキーさんも行なっているとのことです。

 

これらの著名人から広まった白湯ダイエットが、実践してみた人の体験談により信憑性が増し、更に広まる結果となったのでしょう。
なお、この白湯ダイエットをインドの古代医学であるアーユルヴェーダという伝統医療にひも付けて紹介することもあり、こちらから知った方もいると思います。

 

また、この白湯ダイエットで「一度沸騰したものと50~60℃に温めたお湯では、1度沸騰させたもので無ければ意味がない」と言う話があります。
厳密に言えば「沸騰させてないお湯」は白湯ではない為、「白湯ダイエット」とは言えないのかもしれませんが、白湯ダイエットのポイントは温かいお湯を飲むことにあるので効果の違いはないでしょう。

 

 

沸かしたお湯が白湯と呼ばれる理由

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ではそもそも、何故水を沸かすと「白湯」と呼ぶのでしょうか?
最初に同じまったく同じ漢字で書く「白湯(パイタン)」であれば、名は体を表すと言っていいほど分かりやすいです。
白いスープだから白湯です。
この「パイタン」という読みは中国語で、白湯スープは元々中華料理で用いられるスープがラーメンのスープとして使われたことで有名になりました。

 

魚介類や豚骨を長時間煮込んで白く白濁したスープ全般をパイタンスープと呼ぶので、ラーメン屋で鳥を煮込んで作られたものを「鳥白湯」と表記されることが多いです。
豚骨スープもこの定義ではパイタンスープのくくりになります。
これに対して「白湯(サユ)」のことを白いお湯と書いているのは、白という言葉の意味が理由です。
白という言葉には文字通り「白色」という意味の他にも「純粋な」という意味があります。

 

「純白」という言葉のイメージを思い浮かべればイメージしやすいと思いますが、純白というのは「真っ白」という意味合いだけで使われてはいませんよね。
他の何色にも染まっていない純粋な白さから「けがれがない」「清らかな」という解釈をされるため、結婚式などでも純白のウエディングドレスが人気です。
白湯もこちらの意味で使われており、沸かしたことで雑菌等の不純物を取り除いたお湯を「白湯」と呼んでいます。

 

なお一度沸かしてしまえば白湯ですが、水道水を沸かして白湯とするときは10分ほど沸騰させ続ける方がいいです。
これは水が沸騰すると水道水に含まれる塩素がトリハロメタンという発がん性のある有害物質に変化するためです。
このトリハロメタンは沸騰させ続ける事で除去できるので、10分ほど沸騰させ続けたほうがいいということになります。
とはいえ日本の水道水は沸騰して最もトリハロメタン濃度が高くなった状態を飲み続けたとしても健康に害を及ぼすような量にはならないとされているので、気にならなければ沸騰して直ぐのお湯でも問題ありません。

 

 

まとめ

 

 

 

  • 「白湯(サユ)」は沸かして不純物を取り除いたお湯
  • 「白湯(パイタン)」は鶏ガラや豚骨などを長時間煮込んで白く濁った美味しいスープ
  • 「熱湯」は約100℃のお湯
  • 沸かしたお湯を白湯と呼ぶので同じ60℃でも沸かしてから冷まして60℃になったものは白湯だが水を60℃まで温めたものは白湯ではない
  • 白湯ダイエットは不純物を含まない50℃前後のお湯を飲むダイエット

 

 

 

白湯ダイエットと言う記事を見て真っ先に「ラーメンでダイエット?」という勘違いをしてしまったため、冒頭の書き方に繋がりました。
食前にケーキを食べることで満腹中枢を刺激しやすくなるという理論のケーキダイエットのようなものかと思ったのですが、お湯を飲むダイエットのことでした。

 

現代では逆浸透膜やイオン交換樹脂など白湯よりもはるかに不純物のない純水を作れる技術があるので白湯が何も含まれてない水と言われると違和感がありますが、言葉が生まれた当時は沸かすことが一番綺麗な水を作る方法だったのだと思うと何故か感慨深い気持ちになりました。

 
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