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水道水もミネラルウォーターもずっと常温に出しておけば腐る

 

夏の暑い日にペットボトルの水を開封して少し飲んだ後存在を忘れてしまって1週間後に常温で放置していたのを見つけた…
という事はありませんか?
私はあります。
また、ペットボトルに水を入れたものを玄関に置いておくことで猫除けになるという話を聞いてペットボトルに水道水を入れて1週間置いておいたという事はありませんか?
私は猫好きなのでありません。
猫は私が嫌いなようでペットボトルを置かなくても近寄ってきてくれませんが…
1週間放置したミネラルウォーターでも1週間屋外で直射日光を当てて放置した水道水でもおそらく臭いをかぐと異臭がして飲んだらおなかを壊すでしょう。

 

これは水に含まれる不純物が微生物により分解されて腐ってしまっているからです。
水の分子は無機物であり腐らないのでこの「腐った水」を逆浸透膜などでろ過すればピュアウォーターとなり再び飲めるようになります。
ミネラルウォーターは未開封であれば日本のものであれば2年程度保存できるのに対して水道水は汲み置きをしても1ヶ月持ちません。
ではミネラルウォーターの方が腐りにくいのでしょうか。
今回はこのミネラルウォーターと水道水でどちらが腐りやすいといえるのかについて解説します。

 

先に出したのは「未開封のミネラルウォーター」と「汲み置きの水道水」で、これの場合は水道水の方が持ちません。
とはいえこの比較では最初から開封されている様な状態である水道水の方が不利である為、これでは実際のところは判断できないでしょう。
ではどうすれば比較が出来るかというと、水道水がペットボトル製品となっているものと比較するか、水道水を汲むと同じ時間にミネラルウォーターを開封することで判断できるでしょう。
最初にペットボトルに充填されている状態での水道水、ミネラルウォーターを比較してみましょう。
「水道水のペットボトル?」と思うかもしれませんが、最近は水道水の品質向上アピールの為に水道水をペットボトルに充填させ販売、配布をしているところが多くなっています。

 

 

ペットボトルに充填された未開封の状態ならどちらも同じくらい保存できる

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このタイプの製品で最も有名なのはこれまでの「東京の水道水は不味い」という不名誉なレッテルを返上すべく登場した「東京水」でしょう。
これは東京の水道水を500mlペットボトルに詰めた製品で、水道管を通っていない浄水したばかりの本当の水道水を味わうことが出来ます。
この東京水の他にも、「神奈川県のおいしい水 森のハーモニー」、「おいしい秦野の水-丹沢の雫-」、「ちばポタ」といった水道水を充填した商品が存在します。

 

実際の水道水を充填したこれらの商品の他にも、水道水の原水を充填したミネラルウォーターも存在するので、ご自身がお住まいの市の水道局のHPを確認してみると水道水、又はその原泉を利用したペットボトルの水くぉ飲むことが出来るでしょう。
これに対してミネラルウォーターは海外のミネラルウォーターで有名なクリスタルガイザーとコントレックス、日本の大手飲料水メーカーであるアサヒ飲料の「富士山のバナジウム天然水」、コカコーラ株式会社の「いろはす」を比較対象とします。

水道水 賞味期限 天然水 賞味期限
東京水 製造より1年間 クリスタルガイザー 製造より2年間
森のハーモニー 製造より2年間 コントレックス 製造より2年間
丹波の雫 製造より2年間 富士山の天然水 製造より2年間
ちばポタ 製造より2年間 いろはす 製造より2年間

このように比較してみると水道水をペットボトル充填したものと市販のミネラルウォーターにあまり賞味期限に差がないことが分かります。

 

この賞味期限ですが、国が定めているわけではなく、各メーカーが理化学試験、微生物試験、官能評価等の試験を行ない「美味しく飲める期間」を定めています。
その為同じ製品に賞味期限を設定する場合にも別の賞味期限が設定されることがあります。
その中でほぼ同じ賞味期限が設定されているという事は、ミネラルウォーター(ボトリングされた水道水含む)全般は賞味期限1~2年であると考えられるでしょう。

 

 

一度開封された状態にすると水道水の方が保存がきく

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ペットボトルに充填された場合水道水もミネラルウォーターも保存できる期間が変わらないという事は、水道水もミネラルウォーターも保存という観点では変わらないということなのでしょうか。
実は、市販のミネラルウォーターと水道水での保存期間に差が出るのは「一度開封した後」なのです。
水道水はポリタンクやペットボトル等の容器に入れて保存する場合、東京都水道局によると常温で3日間、冷蔵庫で保存すれば10日間ほどの期間保存することが出来ます。

 

このときの注意点として、

  • 空気に触れないよう容器の口元まで水道水を目一杯入れるようにすること
  • 浄水器でろ過した水ではなく、水道水をそのまま入れること
  • 一度沸かして白湯にして保存しない
  • 汲み置きした水を飲む際は容器に口を付けずにコップ等に注いで飲む

上記の注意点を守らない場合、保存できる期間が短くなります。
特に口を付けて飲んだ場合は、冷蔵庫で保存する場合でも当日中に飲む必要があります。
これに対してミネラルウォーターを一度開封する場合、クリスタルガイザーを輸入販売する大塚食品によると冷蔵庫に保存して2~3日以内に消費するようにする必要があります。
このとき容器に口を付けて飲んだ場合は水道水と同様に当日中に飲みきるようにする必要があります。

 

こうして比較すると冷蔵庫で保存する場合ミネラルウォーターと水道水では1週間ほど保存できる期間が異なります。
何故このような差が生まれてしまったのでしょうか。
その答えは水道水があまり飲まれない理由のひとつである「塩素(カルキ)」の存在にあります。
実際に飲む際には「不味い」と評される理由のひとつになっている塩素ですが、これは水道水を消毒する為に存在しています。
浄水する過程でミネラルウォーターではある程度存在してても良いとされている一般細菌すらも完全に除去している水道水ですが、そのまま水道管を通して各家庭に届くようにしてしまうと、各家庭に届く頃にはせっかく除去した一般細菌が繁殖してしまいます。

 

それでは細菌を除去した意味が薄れてしまいますので、水道水には塩素を一定濃度以上含ませてその清潔性を維持するようにしています。
この塩素は沸かしたり日数が経過することでなくなってしまいますので、例えば水槽で熱帯魚を飼おうとしたときには夏場であれば24時間、それ以外では48時間程度日光に当て続けて塩素を抜きます。
塩素が抜けてしまえば殺菌力も無くなってしまいますので、魚も生きることの出来る環境となるのです。
しかし時間経過で塩素が抜けて殺菌力が無くなると言う事は、保存性も低下することになります。

 

その為常温で3日、冷蔵庫で10日間を過ぎてしまいますと雑菌が繁殖して飲まないほどが良い状態になります。
沸かしたり浄水器でろ過をした場合は最初から塩素が存在していませんので、その分保存期間が短くなってしまうのです。
ミネラルウォーターの保存期間が少ないのもこれが理由で、密閉された未開封の状態であれば長期間の保存が可能であっても、塩素が存在していないミネラルウォーターは一度開封して空気中の雑菌が入ってしまうとその雑菌が繁殖しやすくすぐに飲めなくなってしまいます。

 

今回の水道水とミネラルウォーターのどちらが腐りやすいかという疑問に対する結論としては、密閉されている状態ではどちらも変わらないが、密閉されていない状態だと塩素の含まれる水道水の方が安全に保存できると言うものになります。

 

 

まとめ

 

 

 

  • 水道水もミネラルウォーターもペットボトル飲料としての賞味期限は同じ
  • 組み置きした水道水と一度蓋を開けて閉めたミネラルウォーターは水道水の方が長持ち
  • 水道水に含まれる塩素が保存のきく理由
  • 塩素は段々なくなっていくので水道水も10日程度が限界で長期間は保存できない
  • 沸かしたり浄水器でろ過した元水道水は保存があまりきかない

 

 

口を付けた飲み物は当日中に飲んだ方が良いとしましたが、私は大体2日間で飲んでいます。
今のところそれでおなかを壊してはいないですが、危険はあるのでお勧めはしません。
同じものに賞味期限を設定していても幅があるのか、サントリーの南アルプスの天然水の場合は2Lペットボトルでは2年程度ですが、同社製品でもウォーターサーバー用の賞味期限は製造から6ヶ月となっていましたので、やはり目安として設定しているのだろうなとかんじました。

 
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