赤ちゃん5

赤ちゃんに飲ませる水だから、水道水は不安だけどミネラルウォーターは飲ませないほうがいいとも聞くし…
粉ミルクからミルクを作ったり、赤ちゃんの水分補給でお水を飲ませようとしたときに使用する水で悩むことがあると思います。
そのようなときにスーパーなどで「赤ちゃん用の水」というものが販売されていますが、2Lペットボトルで300円など高額になってしまいます。
この赤ちゃん用の水は何故「赤ちゃんに適しているのか」を解説し、安心して赤ちゃんが飲める水がどのようなものかを解説していきます。

 

母乳は栄養補給だけでなく赤ちゃんの身を守る

 

最初に母乳についての基礎知識をお話しします。
赤ちゃんが生まれて最初に母乳を飲むことが推奨されているのは母乳の高い栄養価もさることながら、母乳に含まれる免疫グロブリンという成分が重要だからです。
赤ちゃんは生まれた段階では免疫機能がきちんとしていません。
そのためそのままの状態では細菌やウイルスに対してなす術がないのです。

 

買ったばかりのPCをイメージしてください。
コンピュータウイルスに対する危機意識がしっかりとしている人ならば、PCを購入してすぐに「ウイルス対策ソフト」をインストールすると思います。
この買ったばかりのPCを赤ちゃん、ウイルス対策ソフトを母乳とするとイメージしやすいのではないでしょうか。
母乳に含まれる免疫グロブリンは赤ちゃんにとっての数少ない細菌などの外的から身を守る手段であり、この免疫グロブリンのおかげで「母乳で育てる赤ちゃんは生まれてしばらくは病気になりにくい」という話が出てくるのです。

 

とはいえお母さんが薬を飲まなければいけなかったり、母乳が出にくいなどで完全母乳での育児ができない場合ももちろんあります。
そのようなときに登場するのが粉ミルクです。
粉ミルクは赤ちゃんに適した栄養素に調整してあり、母乳で育てない場合にはこちらで育てることになるでしょう。
そもそも赤ちゃんが最初に母乳、粉ミルクだけで育てなければならないのは内臓機能がまだ完成していないからです。
その為生まれたばかりの赤ちゃんに離乳食を与えても栄養を吸収することができません。

 

内臓機能がある程度働いてきたときに少しづつ離乳食を与えて、体を慣らしていくことになります。
ここから赤ちゃんに適した水の話に戻ります。
赤ちゃん用となっている水は簡単に言えば「純水」です。
純水を飲むと純粋に育つなどというダジャレではなく、ちゃんとした理由があります。
まず一つ目の理由は、「粉ミルクのミネラルバランスを崩さないため」です。
先ほども記したとおり粉ミルクは赤ちゃんに飲ませるために調整されています。

 

その粉ミルクを「硬水」のミネラルウォーターで溶かしてしまうと、粉ミルクのミネラルバランスが崩れてしまい、赤ちゃんが体調を崩してしまう恐れがあるのです。
これは硬水をそのまま赤ちゃんに飲ませる場合も一緒で、赤ちゃんの内臓は生まれたばかりではあまり機能していないので硬水に含まれるミネラル分で下痢になってしまう危険性があります。
成人でもミネラル分の多い硬水で下痢になる人もいるので、赤ちゃんはより下痢になりやすいということです。
ここで「硬水のミネラルウォーター」と表記したことに対して「硬水って何?」と疑問に感じた方もいるでしょう。

 

 

一言に水と言っても含まれる成分により分類される

水注ぐ

 

 

 

 

 

硬水とは固い水というわけではなく、「ミネラルが豊富な水」という意味です。
逆にミネラルが少ない水を「軟水」といいます。
この軟水であれば粉ミルクのミネラルバランスを崩す危険性も少なく、赤ちゃんが飲んでもほぼ問題はないでしょう。
日本に硬水はあまり存在せず、日本で飲める水のほとんどは軟水であるという認識で問題ありません。
逆に外国の水は硬水であることが多いので、ミネラルウォーターを購入するときはその水がどこのものかを確認し日本産を選ぶとよいでしょう。

 

そのような大まかな基準でなくしっかりと見極めたい場合は、硬度100mg/L未満のものを選ぶといいでしょう。
硬度とは水1L中にマグネシウムイオン、カルシウムイオンがどの程度含まれているのかを示した値で、WHOの基準では硬水と軟水の境界は硬度120mg/L、一般的には軟水は100mg/L未満とされています。
赤ちゃん用の水の場合は純水であり、これは硬度で表すのであれば約0mg/Lとなります。
完全に0mg/Lとは言えませんが(その場合は超純水となります)、ミネラル分を含めた水に含まれる不純物をほぼ除去したものを純水といいます。
その為粉ミルクのミネラルバランスを一切崩すことなく、またミネラル分により赤ちゃんの内臓機能にダメージを与えることもありません。

 

たまに純水は危険という方もいらっしゃいますが、通常であれば問題はないでしょう。
人によっては「純水が肌に触れると皮膚がただれる」と言っている場合もありますが、半導体の工場や生命科学の実験で純水や超純水を使用する現場では素手で扱っていないことや学生が実験で扱うときに先生から「あまり触れるな」と言われている事、「超純水」の性質から出てきている説だと思います。
超純水はほぼ純粋な水であり、不安定な状態です。
この不安定な状態から安定した状態になるために物質を取り込もうとする性質があります。

 

純水、超純水が危険だと言っている人はこの性質を引き合いに出して、「(純水を含めて)超純水を飲むと体のミネラル分を全部持っていかれる、触れると皮膚がただれる、その証拠に半導体の工場や医学等の実験現場で純水、超純水を使用するときは素手で扱っていないだろう」としています。
これに対して言えるのは

  • 超純水は空気に触れているとその空気中の成分も取り込みしばらくすると「超純水」と言えない状態になる
  • 超純水、純水を扱う場は不純物が混入すると支障をきたす(半導体の汚れが落ちない、不純物で実験結果に誤差が生じる)からこそ素手で扱わない

ということです。
そもそも超純水の性質が純水に残っているのかについても懐疑的なものです。

 

ミネラルが入っていないことでミネラル不足になるという意見もありますが、そもそも人間はミネラル分を食事から摂取しています。
少々話がそれてしまいましたがそのような名称の商品が多くあるように赤ちゃんの水として適しているのは軟水、特に不純物の少ない純水という事になります。
軟水の段階で赤ちゃんにとって十分安全な水ですが、赤ちゃん専用の水と同じものを利用したいという場合には純水を利用するといいでしょう。
近年スーパーやウォーターサーバーなどで「ピュアウォーター」という名称の水がありますが、これは純水のことです。
多くの場合一度純水にしてから微量のミネラル分を添加していますが、これは一般的にミネラル分のない水よりもミネラルを含む水の方が美味しいとされているからです。
純水そのものでも不味いとまでは言いませんが、水の味としてミネラル分が関わってきているためある程度ミネラル分があった方が美味しいとされています。
なお、ミネラル分の多い硬水の方が美味しいのかというとそういうわけでもなく、硬度の高い硬水はえぐみが強いとされています。

 

 

純水を手に入れようとしたときは

 

一番コストパフォーマンス(コスパ)がいい純水の入手方法はイオンやイトーヨーカドー等のスーパーでボトルを購入さえすれば後は無料で汲む事が出来るピュアウォーターです。
その他まとめて購入することの出来るペットボトルの純水や、ウォーターサーバーでもピュアウォーターが購入できます。
ウォーターサーバーを勧めているサイトで「ペットボトルを買って自宅に運ぶのは大変」といってウォーターサーバーを勧めている場合がありますが、スーパーで買うほどのコスパは見込めないかもしれませんが通販で購入すればウォーターサーバーと同様に家まで届けてくれます。
冷やすために冷蔵庫のスペースをとるという点ではウォーターサーバーに利点がありますが、持ち運びの点だけで言えばペットボトルの通販での購入とウォーターサーバーに違いはあまり無いのではないでしょうか。

 

ここまでが「精製された純水を購入」する手段ですが、自宅で純水を精製する手段も存在します。
水の純度の問題なのでこれ以外の方法でも純水は精製する事ができますが、一般的に現在純水と呼ばれているものは逆浸透膜(RO膜)というNASAで開発された高性能のフィルターでろ過された水が多いです。
このRO膜は家庭用製品にも使われており、RO膜を利用した水道直結型のウォーターサーバーというものも存在します。

 

浄水器と言う名称のものも存在しますが、一般的な蛇口などに取り付ける小型なものではなく幅20cm奥行35cm高さ35cm程度の大型のものとなります。
これらの特徴は浄水器であれば購入費用と定期メンテナンス費用、又はレンタル費用と定期メンテナンス費用(レンタル費用に含まれている場合あり)の他には水道代のみと使えば使うだけお得になること、それこそ届いた水を保管場所に運ぶ手間やウォーターサーバーであればボトルの取替えの手間が無い事が挙げられます。

 

 

今回の赤ちゃんに適した水はどんなもの?という疑問に対しての結論として、赤ちゃんに適さないものとしては硬水のミネラルウォーターで、適するものとしては軟水、最も適しているものは純水となります。
水道水は日本であればほとんどは軟水ですのでその点では安心できます。
塩素やその他不純物が気になるのであれば市販の安い浄水器を通すだけで塩素などは除去できますので、浄水器を通した水道水でも十分ではあります。

 

 

まとめ

 

 

  • 赤ちゃん用の水は純水
  • 赤ちゃんのミルクに硬水は使ってはいけない
  • 軟水のミネラルウォーターであれば問題なく赤ちゃんに使える
  • 日本の水はほとんどが軟水
  • 純水は市販の物の他にRO膜のフィルターを利用すれば家庭で作れる
  • 水道水も軟水なので塩素が気になるのであれば安価な浄水器で使える

 

 

基本的には完全母乳での育児が推奨されますが、それができない場合や母乳の他に水分補給をさせたいときには純水がいいようですね。
なおミルクや水以外の水分補給の代表格である「麦茶」も赤ちゃん用のものはその他の麦茶よりも薄めてあるようなので、ご自宅で作った麦茶を飲ませる場合には薄めた方がいいようです。
特にミルク以外の味を知らない赤ちゃんにとって麦茶は未知の味です。
その未知の味に慣れさせてあげるためにも、最初は薄めて飲ませてあげた方がいいということです。

 
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