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そもそも水素水や活性酸素とは何か?

 

スポーツ新聞でイチロー選手が水素水を飲用しているという記事もあった水素水。
その他にも健康番組やバラエティ番組でも水素水の紹介を見かけた方もいると思います。
このように近年話題の水素水ですが、どのような効果が期待できてどの程度飲めばいいものなのでしょうか?
水素水は一言でいえば「水素が豊富に含まれている水」であり、この水素は酸化力が非常に強い種類の活性酸素に対して高い抗酸化力を持っています。

 

活性酸素は一種類の物質に付けられた名前ではなく、酸化力の高い化合物に変化した酸素分子の総称となっています。
その為一言で活性酸素といっても一般的にスーパーオキシドアニオンラジカル、過酸化水素、一重項酸素、ヒドロキシルラジカルという4種類の物質をさします。
とても分かり難い名前ですので「そういう名前の物質がある」という程度の認識で問題はないでしょう。

 

そもそも活性酸素は人体にとってなくてはならない物質でありこの高い酸化力で体内に侵入した細菌等を殺菌してくれる作用があります。
また活性酸素は酵素の働きを促進する効果がある為、活性酸素により健康を維持できていると言っても過言ではないのです。
では何故活性酸素に対して抗酸化力のある水素が注目されているのでしょうか。

 

それは、過剰に増える活性酸素が人体に有毒であるからです。
そもそも「酸化する」という作用を金属で言うと「錆びる」という状況をさします。
そして人体が「錆びる」ことは老化を促進させる要因となりますし、肌トラブルも含めた糖尿病等の生活習慣病を始めとした多くの病気の原因となると言われています。

 

つまり活性酸素は「塩分」や「脂肪」などと同じように人が生きていく上でなくてはならない存在でありながら、ありすぎてしまうと様々な病気の原因となる物質なのです。
この活性酸素から体を守る「抗酸化物質」として水素は注目されているのです。
水素だけでなく抗酸化ビタミンといわれるビタミンCとビタミンEやアスタキチンサンという鮭や海老の色素物質も抗酸化物質として有名です。

 

 

毒性の強い活性酸素だけを除去してくれる水素の抗酸化作用

 

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この水素とその他の抗酸化物質との違いとしては、抗酸化力の力と、その選択性が挙げられます。
水素はその分子量の小ささからビタミンEやビタミンC等よりも高い抗酸化作用を持ちます。
また、一般的な抗酸化物質は先に紹介した4種類全ての活性酸素を還元し除去してしまいます。

 

活性酸素の中でヒドロキシルラジカルという活性酸素が最も高い酸化力を持っているのですが、活性酸素が体を酸化させてしまう原因の多くはこのヒドロキシルラジカルが原因となっているのです。
学術用語ではないので分かりやすくする為の名前付けですが、この毒性の強い活性酸素であるヒドロキシルラジカルを「悪玉活性酸素」と名付けているサイトも見受けられます。

 

ヒドロキシルラジカル以外の活性酸素は先に説明した通り細菌等から人体を守る作用もある為、全ての種類の活性酸素を除去してしまうことで生体防御機能に悪影響を与えてしまう危険性もあります。
これに対して水素は水溶液中であればヒドロキシルラジカルだけと反応する性質を持っています。

 

水素はこの強い抗酸化作用と体に悪影響を与えてしまう活性酸素の種類だけを除去する能力から、2007年に水素の抗酸化作用についての論文が発表されてから5年間で200以上の関係論文が発表されるほどに注目される物質となったのです。

 

 

水素を飲用する事で体に悪影響は無いのか?

 

水素というと水素自動車の燃料となっていたり、東日本大震災後の福島第一原発で水素爆発により建屋が崩壊したりと「爆発」というイメージが強い方がいるのではないでしょうか?
とはいえ水素を摂取したからといって人間が爆弾のように爆発するなどという事は当然ながらありません。

 

水素は厚生労働省に食品添加物としての認可を受けています。
この厚生労働省の認可を受けたからといって永続的に認可を受けるわけではなく、継続的に調査が行われます。
水素は1995年に認可された後の継続調査が何度か行われても取り消されてはいない物質という事になります。

 

 

この水素水はどの程度飲めば効果を期待できるのか?

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この水素を体に取り入れる場合水素ガスか水素水で取り入れるのが一般的ですが、一般的に水素ガスよりも水素水の方が商品化されている為手に入りやすいです。
ではこの水素水はどれくらい飲めば効果が出るのでしょうか。

 

梶山内科クリニックの梶山静夫医師は2型糖尿病患者に1日900mlの水素水を8週間飲用し続けてもらうという臨床研究を行いました。
この臨床研究はランダム化二重盲検法という手法で行われています。

 

この手法は患者だけでなく医師も「この患者は水素水を飲んでいるのかただの水を飲んでいるのか分からない」という環境で臨床研究を行います。
「自分が飲んでいるのがどちらか分からない」という状況にする事で「自分が飲んでいるのは薬だ、だから病気が良くなる」と考え薬を飲んでいなくとも薬効が出てしまうプラセボ効果(偽薬効果)による誤差が出ないようにします。
また「この患者が飲んでいるのがどちらか分からない」という状況にする事で「この患者は薬を飲んでいるのだからこうなるはずだ」という視野の狭い考え方にならないようにします。

 

この臨床研究の結果、水素水の飲用が脂質代謝と糖代謝に好影響をもたらしたという研究結果が出ています。
他にも歯周病患者13人(女性3人男性10人)を6人と7人に分け、7人に水素水(6人には水)1日800~1,500mlを8週間飲用してもらったところ、水素水を飲用した場合に歯周病の進行を抑えられ体内の活性酸素量を低下させることに成功したという研究結果や、運動をする際前日22時、当日運動90分前、運動10分前の3回500mlずつ水素水を飲用することで運動後の筋肉疲労が軽減されたという試験結果があります。
どの臨床試験でも1日1L前後の水素水を飲用しており、この量が水素水を飲用する上でのひとつの目安とする事が出来るでしょう。

 

またこちらはラットを用いた話ですが、水素濃度を飽和状態(1.6ppm)にしていない水素水を使った研究でも神経傷害を改善したという研究結果が出ています。
その為必ずしも飽和状態の水素水を大量に飲み続けなければならないのかというとそういうわけでもありませんが、研究で多く使われている水素水濃度は高いこと、水素水で取り入れた水素の大部分は口から出ていってしまうことから、高濃度であるに越した事は無いといえます。

 

また興味深い結果として水素水の投与で効果があった実験を水素ガスで行った結果効果がなかったというデータも出ていますので、「水素ガスと水素水ではその作用機序は違うのではないか?」という可能性もあります。
現在水素水の点滴や注射といった水素水治療を受けられるクリニックが全国にありますし、水素ガスは心停止状態の患者に吸引させる事で寝たきりのような重い後遺症を減らす為の臨床研究が行われます。

 

今回の「水素水の効果とどれくらい飲めば良いのか」という議題の結論としては、水素水は高い抗酸化作用を持つ水素の活性酸素に対するデトックス作用が期待できて、1日1L程度飲用を目安にするといい」という事になります。

 

 

まとめ

 

  • 水素は高い抗酸化作用を持っている
  • 水素は毒性の強い種類の活性酸素を除去してくれる
  • 水素は厚生労働省に食品添加物として認可を受けている
  • 臨床試験では大体1日1L前後の水素水が飲まれている

 

 

活性酸素に種類がある事に驚きました。
横文字で名前が長いものがあるので名前は中々覚えられそうにありませんが、酸化力の高い、つまり毒性の強い活性酸素のイメージで本来とり過ぎなければ体に良い物である活性酸素が全て悪者になっている状態は、一部のマナーの悪い喫煙者の印象が強い事によってどんどん肩身の狭くなっている常識ある喫煙者のようだと感じました。(最近は本当に肩身が狭くて困りますね)

 

水素水を飲んでみての感想を聞いてみると、1日に飲む量が臨床実験で飲まれている量よりも少ない事が多いので、「1日500mlじゃあまり効果が無いのかな?」という印象になりました。
とはいえ現時販売されている缶やアルミパックの水素水で1日1L飲もうとすると、活性酸素の体へのダメージが少なくなっても水素水パックの財布へのダメージが尋常でない物になってしまいますので、水素水の効果を味わう場合には市販の水素水は不向きなのかなぁと感じますね。(ペットボトル製品は運送中に水素が抜けてしまうのでそもそも水素分子は入っていません)

 
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