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奇跡の水はどんなものがあるのか?

 

「奇跡の水を飲んで末期ガンが完治した」
「小児麻痺で歩けなかった子供が歩けるようになった」
「エイズにも効果があり、マジック・ジョンソン元選手(プロバスケットボール)も訪れた」
と言ったような、普通の水ではあり得ない効果を示した水を奇跡の水と称しています。

 

これらの水は言ってしまえば「オカルト」的な立ち位置の存在として眉唾物とされていますが、奇跡の水が何故病気に対する効果があるのかを研究している人々もいます。
まず奇跡の水とされる水を記載します。

フランスのルルドの水
当時14歳の少女が聖母マリアの指示に従って掘ったところ水が湧き出し泉となったとされます。
この泉の水は病気を癒す効果があるとされカトリック最大の聖地としてローマ法王に管理されています。

ドイツのノルデナウの水
ドイツのノルデナウという地域に存在する廃坑の湧き水で、一説によると通常の水よりも約8%軽いとの話もありました。
観光ツアーも盛んに行われており、数多くの人がこの水を求めて訪れています。

日本の日田地下水
大分県日田地方では昔から井戸水を用いてうなぎの養殖をしていたが、その内の井戸水の1つを用いたうなぎが他のものより大きく育ったので、それに気付いた従業員が自身でも飲み始めたところ健康になったことが始まりとの事です。

日本の奥香肌峡水
三重県の奥伊勢香肌峡の湧き水で、日本では珍しい硬水です。
ルルドの水と性質が似ているという事で話題になっています。

メキシコのトラコテの水
メキシコのトラコテに訪れて井戸を掘った人物がその水を飲みはじめてから持病の腰痛が治ったとして有名になり、現在までで800万人がこの水を求めて訪れています。

インドのナダーナ村の井戸水
乾いていた井戸から再び湧き出た井戸水で、小児麻痺の子供が1週間程度この水を浴びた結果歩けるようになったとの話もあります。

北パキスタンのフンザ王国の水
健康長寿国として有名な王国で、100歳以下で病気の人はいないとされています。

このような話を聞くとどうにも「ほんとかなぁ」と思ってしまいますが、とりあえずそういう話もあるとして納得します。

 

 

これら奇跡の水に共通する特徴は?

 

これらの奇跡の水に共通する特徴を挙げると、「活性水素が豊富な水」であるとのことです。
活性水素というのは水素分子(水素原子2個が結合している状態)ではなく水素原子で安定している状態の水素をいいます。
水素原子は単体で存在するよりも水素原子二つで結合し水素分子を形成した方が安定します。

 

その為自然界では水素原子ではなく水素分子で存在しますので、その考え方でいうと活性水素と言うものは存在する事はありません。
水素研究の第一人者である東京医科大学の太田教授は活性水素、マイナス水素イオンについて「生物が存在しない特殊な状況であれば存在するかもしれないが、生体内では存在しない」物質であるとしています。

 

とはいえ活性水素も「不思議な集団」が提唱しているものではなく、研究者が提唱している物質です。
九州大学の白畑教授(現在は名誉教授)は「水素分子の研究は進んでいるものの還元力が(水素原子と比較すると)弱いのでガン細胞を抑制する効果はないが、水素原子は非常に還元力が強くガン細胞にも有効だと証明されている」としています。

 

活性水素水と水素水は似ている為に混合して考えてしまいがちですが、主張の異なる研究者が研究している別の水であることを覚えておく必要があるようです。
奇跡の水と呼ばれるもののいくつかは白畑教授の研究室が研究しているようなので、本記事ではそちらを参考にして記載します。

 

 

何故これらの水が活性水素を保持出来ているか

地球儀

 

 

 

 

白畑教授はこれら奇跡の水について、活性酸素を還元する力を持った「天然還元水」と呼んでいます。
何故これらの奇跡の水と呼ばれる水が天然還元水となったのかについて現在考察されている状況を説明します。
水素は大気に含まれる量は0.00005%(体積比)と非常に僅かな量しか存在しません。

 

しかしながら地球の中心であるコアには水素が大量(海水の約80倍)に含まれていることが東京工業大学の廣瀬教授の研究により明らかになっています。
このコアやマントル、マグマだまりなどでは様々な化学反応が起きており生物に必須の物質(水素や硫化水素、炭酸ガス等)が発生しており、これらの物質が地下水で保存されることがあるのであれば、その地下水が地球の中心で発生する物質を運んでくる可能性があるのではないかと考えられています。

 

 

研究中である天然還元水の効果

 

本来還元性の高い物質というものは不安定であり、安定な状態になろうとします。
活性水素が存在しないといわれているのはこれが原因なのですが、これら天然還元水では天然水ならばどの水にも含まれているミネラル分が特殊な状態で存在しており、この特殊なミネラル分が天然還元水の水素原子を安定的に保つことを可能としているのではないかと考えられています。
また、白畑教授の考え方によると、天然還元水中の還元物質は直接活性酸素を除去するのではなく、体内の活性酸素を除去する機構に作用するのではないかとのことです。

 

そしてこれらの天然還元水(日田市地下水、奥香肌峡水、ルルドの水、ノルデナウ水、トラコテ水を使用)で培養細胞を培養し、過酸化水素を加えて細胞を無理やり酸化状態にさせた場合(以後酸化処理)に超純水やその他の天然水4種で培養した細胞よりも活性酸素量が低くなっていることが判明しました。
また動物実験において遺伝子操作により糖尿病を発症させることの出来るモデルマウスに超純水、市販の天然水、天然還元水(ノルデナウ水、日田市地下水)を飲ませ続けて糖尿病を発症させた場合、天然還元水において血糖値の上昇が抑制されることが分かりました。

 

これらの天然還元水においてドイツのノルデナウの水はツヴィニエフ・ガーデニック医師がこの湧き水近隣に自身で診療所を開設し調査を行っていますし、メキシコのトラコテの水ではウルグアイのモンテビデオ総合病院が実際に臨床試験を行っています。
これらのデータは少なくプラセボ群も設定されていないこと、再現性に関してもあるとはいえない状況ではありますが、これらのデータをきっかけに様々な研究者が研究を続けることによって今後の医学に改革をもたらす可能性も無いとは言い切れないのでは無いでしょうか。

 

 

まとめ

 

 

  • 奇跡の水は各国に存在し、日本にもある
  • 奇跡の水は還元性の高い水である
  • 奇跡の水には活性水素が多く含まれている
  • 活性水素水と水素水は別物である
  • 水素研究の研究者には活性水素の生体内での働きを否定しているものもいる
  • 奇跡の水を用いた医師の調査も行われている

 

正直な話私は奇跡の水については眉唾物として見ています。
とは言え「嘘だ」と断言するつもりも無く、研究データが少ない為まだ信用できないという状態です。
なのでどちらかを飲むとしたら現段階では活性水素水よりも研究が進んでいる「水素水」を私は飲みます。

 

大体の臨床試験では薬だと思い込むことで薬では無いものを飲んでも薬効が出るプラセボ(一言でいえば『病は気から』)も踏まえてデータを摂る為に半分は薬効の無いもの、半分は薬というような形式で行います。
今回の水で言えば半分は水道水、もう半分が天然還元水といった形です。
これは細胞やマウスの実験でも同じでただの水で効果が無いこと(あった場合は水であれば何でも効果がある事になる)、天然還元水では効果があることを証明する為に適当な水と天然還元水の実験群を用意する必要があります。

 

細胞実験の情報ではこの点はしっかりしていた為、活性水素というものは置いておいて天然還元水が活性酸素に作用している事はある程度信用できるとは思いますが…
とはいえ私には否定する為の実験データは所持していないので、そういうものもあるかもしれないという認識でいることにしました。
今後、これらの研究が進む事によって「結局のところどうなのか?」という結論が出てくることを期待します。

 

また、天然還元水とされているわけではないが奇跡の水というキーワードで出てきた「奇跡の水」という商品を一応下記に記します。
これについては私では原理も何も理解できなかったので、今回の記事では省略させていただきます。
載せているのは今回のテーマが「奇跡の水」であるからであって、原理の納得が出来ないこれらは完全に信用していませんので購入に関しては警告させていただきます。

 

奇跡の水というキーワードでヒットした水
天の雫:天城の天然水を仲西研二氏が見つめただけで完成する奇跡の水
奇跡の水:柳田ファームで販売される水(加工水と思われる)
※活性水素水以外の奇跡の水については原理がよく分からなかったので今回は省略します。

 
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